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492 北原白秋の「雲の詩」に出会う  

夜のモニュメント
夜の小牧駅交差点のモニュメントです。照明灯がなく沈んだ冷たい感じがします。
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 一昨日<10/10>に、朝日の「天声人語」の中で、北原白秋が「一編の詩の中で十数種類もの雲を詠んでいる」と紹介されている一文が気になり、ぜひ読んでみたい…との衝動に駆られました。
 が、一昨日はその詩を見つけ出すことができず、頭の隅に残し、機会を見て調べ直したいと思っています…などと書きました。

 やはり、このことが頭から離れず、昨日、このことについて少し調べてみることにしました。その結果、嬉しくも該当の北原白秋の詩に出会うことができました。

 「天声人語」が紹介してくれた 一編の詩の中で、十数種類もの雲を詠んでいると紹介されたその詩は、「白秋詩歌集第五巻童謡集」<昭和16年/1941年発行>の中に収められている「雲の歌」であることを知りました。それを、次に書き出してみました。

                  ■■■        

 青空高う散る雲は 纖<ほそい>い巻雲<まきぐも>、真綿雲、鳥の羽のやうな靡き雲<なびきぐも> 白い旗雲、離れ雲。 

 一刷毛、二刷毛まだ寒い すうと幕引くレエス雲、日暈月暈<ひがさつきがさ>湿らせて 春さきの雲、氷雲。

 水脈<みお>の泡波、うろこ雲、はるばるつづく日の入りは いつも夕焼け、月あかり、雁が飛びます、わたります。

 日の輪月の輪かがやかす 高い層雲<かさぐも>、帷雲<とばりぐも>、灰いろ雲の濃い雲も たまには薄すり、青の帯。

 葡萄鼠の霧の雲、水と天<そら>との間<あい>の雲、風の層雲<かさぐも>、わかれ雲、地にはとどかず、棚の雲。

 寒い黒雲<くろくも>、冬の雲、かぶさりかぶさる雲の塊<くれ>、時どき、お母さんの眼のやうな 青いお空を透かしてる。

 むくりむくりと湧く峯は、雲のヒマラヤ、銀のへり、お経もらひか、天竺へ、犬、猿、坊さま、豆の馬。

 雷雲<いかづちぐも>はおそろしい、晝も神鳴り、旱り雲、宵には稲妻、朝は虹 おどろおどろの暴風雨雲<あらしぐも>。

 迅い飛び雲、日の光、それでも雨雲、乱れ雲、霙<みぞれ>がふります、雪がふる、ぱらぱら霰も<あられ>もころげます。

                  ■■■

 私は「詩」の世界について疎いです。浅薄な知識では、詩の解説など到底できません。したがって、ここに引用するだけにとどめます。

 詩は、全体を通して平易な言葉で表現されています。特別、難解な文脈も見られません。何度もゆっくりと繰り返し読むことができます。

 漢字や語句は改めて調べながら文にそっての情景などを想像してみますと、その状況を少しずつ受けとめることができます。それにしても、「雲」の呼び方・呼ばれ方が、こんなにも豊富にあることに驚きを禁じえませんでした。

 詩には、日本語特有の語韻の響きがあること、そして、その響きの美しさに心打たれるものを深く感じ取ることもできます。

 以前、どこかで俳句・短歌のことについて、生意気に少し感想などを書いた覚えがありますが、詩の世界にも、自分を素直に投影できるようになれれば…と、時々思ったりしています。

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IMG_0987.jpg 夜の小牧駅南の通りです。

市公園 市街地の小公園通りです。

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